Australian Road & W-Comet



2004年5月23日、ここはオーストラリアのど真ん中、アリススプリングスから北へ延びる国道87号線。

路肩もガードレールも何もなし。 道の横は赤土の地面・・。




次のドライブインまでは200Km………

町までは400Km!


がんばってくれ レンタルした四駆よ。



日曜日の真っ昼間だってぇのに、他の車には時折しか出会わない。




と思っていたら、後ろからものすごい−たぶん50Km以上の速度差でベンツが追い抜かしていった。









50Kmの速度差なんて良くあることって? では下の写真を見てくれ。



この道は制限時速110Km。 ってぇことは向こうは200Km近く出している。

えっ?高速道路じゃ当たり前って?













違うんだ! ここは一般国道なんだ











対向車が来るんだ!



こっちは時速120Km。向こうも同じくらい。

相対速度250Km/hでのすれ違い・・・

地平線に見えていた車がアットいう間に横を通り過ぎる・・・  風圧がものすごい。












200Km走ってたどり着いたドライブインでガス補給と昼飯だ。


スタンドでは、ポンプの横に勝手に停めて勝手に入れて、後で店の中へ料金を払いに行く。
だが、監視カメラも何もない。  人を信頼しきっているのだろうか?

ポンプは凄い旧式で、エア抜きの穴が無い、日本ではとっくに廃棄になっているしろもの。
ちょっと入れるとすぐ泡があふれてきて、40L入れるのに20分以上かかった。
物持ちが良いのか貧乏なのか・・・




昼飯はGS併設の食堂で食う。

  俺が食ったのはオープンステーキバーガー。       相棒が食ったのは悪名高いフィッシュ&チップス。
  価格は12.5AU$ だいたい1000円くらい。   8.5AU$ 650円くらいか?     |
  煙草の箱と見比べりゃ、その大きさがわかるだろ。    キュウリのでかさと芋の量に圧倒される。

こんな所で飯食ってると、向かいの席から声が聞こえそうだ。
「そいつはザクロみたいになってよ・・」(by MadMax-1 Goose)











さて、車も俺達も腹一杯になったから出発するかぁ。







お、前方にトラックが見えてきた。 よし、追い抜いてやれ。












・・・・ 横へ出て絶望する   なんだ!この長いのは!












こいつはロードトレイン。トラックがトレーラーを2両も3両も引っ張っている

全長50m以上有るやつもある!
ディーゼル四駆の加速じゃ全然歯が立たない!
死ぬ気でアクセル踏まないとマジヤバイ。









400Kmも走ったころ、この地方の観光地にたどり着く。 その名は

DevilsMarbles










大さな岩が連なっている小さな岩山

そこに登って見下ろしてみると、なんとも MADMAX−RWな眺め



ジャイロキャプテンになった気分いっぱい。
(実はオートキャンプ場だったりする)






















そうやって500Kmを走りたどり着いた荒野の果てで車を止めて、
星−彗星撮影の準備にかかる。



左が俺。機材はSKY-MemoRにminiBORG。
右は相棒。FC−60と赤道議は何だったかな?

カウンターウェイトは荷物の重量制限(トランク20Kg、手荷物7Kg。他の国の半分だ!)で
持ち込めなかったので、ペットボトルに土と水を入れて代用。


共にカメラは「Pentax istD☆」








月も無く、町灯りも無い。

だけど星明かりは一杯だ!








これは南十字星とその付近の銀河。
斜めに流れているのが銀河で、真ん中当たりの黒いところがコールサック=石炭袋。
そして、そのすぐ上にある斜めの十字が南十字星。
Pentax istD ASA400 35mm F2 180Sec露光












そして、今回の本命=LINEARとNEAT W彗星


LENIAR彗星 300mm F4 180Sec露光
うーーーん 尾が無い


NEAT彗星も尾が写らない
もう少し画像処理を工夫してみよう。
たなびく尾を期待して持っていった広角魚眼は役立たずだった





画像と格闘していたところ、一緒に行った友人から「使っていいよ」と処理済みの画像が届いた。
ということで、YM氏が撮って処理した写真です


リニア彗星


ニート彗星








そんなこんなしている間に彗星は沈み、南天の星空観望の時間
あっちこっち眺めては写真を撮りの楽しい4時間でした。





これは今回の一番のお気に入り

頭上高くから見下ろすさそり座


35mm F2 180Sec露光
天の川の暗黒帯までしっかり写ってくれた










さて、時間は既に深夜2時。

明日は国内線に搭乗しなきゃならないから、さっさと帰らなきゃ。



 500Kmを・・・









ミッドナイトロードは何も見えない
カンガルーが飛び出してきませんように・・・


オーストラリアの道路の端を示す反射板はとても良くできている
左橋は赤く光り、右端は白く光る
コレなら灯りが無くても、道がどっちへどれくらい曲がっているのかがはっきり解る
日本の山道もマネしたら?









朝方アリスにたどり着いたら、どうやら豪雨があったようだ。
枯れ川だったところからは、水があふれて洪水状態。
赤土は水を吸わないかららしい。


ここは川にかかる橋の上    いろいろ流されてきて引っかかっている
よほど珍しいことらしく、現地の人もカメラ抱えて見物に来ていた
運がいいのか悪いのか・・・









午後まで時間をつぶし、アリススプリングスから国際空港の有るケアンズに飛ぶ。
久しぶりにタラップなんぞを使って乗機した。 雨降ってるから、傘さして。








そしてケアンズでの最後の晩餐。
市内をうろうろ放浪し、なんとか見つけたステーキ屋。


やっぱ甘く見ちゃいかんね 腹イパーイ。

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