４回目 石巻 牡鹿半島 ６／１７〜１９
今月も東日本大震災の地へボランティア。選んでいただいたボラセンの方、後方支援していただいているボラセンへ駆けつけている皆様、ありがとうございます。
金曜１９時に荷物を積んだ４ｔトラック１台と１００名のボランティアを積んだバス２台で出発。
１台は南三陸＝はまセンへ、もう一台は石巻市内で炊き出しと泥出しを行ってきました。
夜を徹して走った宮城県のＳＡで、偶然一緒になった石巻市への応援物資！
流されて大破している消防車を沢山見ているから、これは素晴らしい贈り物。
そこからしばらく進み、バス１台は気仙沼へ、自分の乗ったバスは石巻市へ向かうべく仙台東道路へ。
石巻河南ＩＣチェンジを降りたところでレンタカー２台を借り受ける。今回はバスとは別働の隊が２班。１隊は牡鹿半島での泥出し作業（自分はこの隊）、もう１隊は初の支援地＝南三陸町の方々が避難している山中の避難所へトラックと共に物資支援と炊き出しに。
ワンボックスに乗り換え石巻市街へいつものルートで入り、石森亭の横を通過し
４月に作業した湊小学校の横を抜け、東へ進む。まだ瓦礫が山となっていて、その瓦礫を集積している自衛隊の基地には高い山が出来上がっていた。
その少し先に有る渡波小学校へ食材を届け、いよいよ半島へ。目指すは半島の先端＝鮎川。
この半島は行政の手がなかなか届かず、道の両側は瓦礫が広がったまま。自分たちのようなボランティアがまだまだ必要な地。バイパスが復旧していないので海岸道路を通って鮎川へ。
たどり着いたそこは地盤が７０ｃｍ以上も沈み、公衆トイレは浮き上がり、干潮時間だというのにフェリー桟橋は水に浸っている。
「なんのために片付けるのか？」という心と格闘しながら作業を始めた。
作業場所は先々週・先週と別の隊があらかた片付けたお土産＆食堂の建物。建物内は屋根からは鉄筋が垂れ下がり、瓦礫と泥が積みあがっている。
メンバー９人でひたすら泥を運び出し、倒れた棚に入っている食器を取り出し清掃し、店舗用品を運び散乱している天井板を運び、家の中を綺麗にしてゆく。時折津波に流されてきたのか、こんなものも発掘。あっちからもこっちからも。
生活の跡も発掘される。止まった時計、飾ってあった鯨の胎児、などなど。
そうやって作業していたら、ものすごいものを掘り当ててしまった・・・
棚の下から出てきた黒く濁った水が溜まった鍋。持ち上げようと手を伸ばすと、ものすごい臭いが防塵マスクを通して鼻を刺激し、ゴーグルの水抜き穴から入ってきた臭気で目がチカチカ。慌てて建物の外に逃げ出した。
天然くさやが出来上がっていたみたい。。。。
昼飯をはさみ、５時間かかって片付け終わった店舗。大きな調理場だったんだなぁ
瓦礫は道路に積んでおけば、行政が片付けてくれるそうだ。何時かは判らないけど。
依頼主のかたと話し、一緒に写真に収まって、少しだけ付近を散策。
片付けた家の前２０ｍのところの岸壁は、満潮まで４時間もあるというのに海水に浸りだしていた。聞けばお店の前の道路まで水が来ると・・・
今日で震災から１００日目、皆で海へ向かって黙祷をささげた。
まだまだ力を注ぐぞ！の誓いも込めて。
続いて向かったのは、ちょっとだけもどった十八成(くぐなり)浜というところの避難所。
高台に立っているその避難所の下には瓦礫が集まっているので、次回はこれを何とかしましょう！と避難者たちとの相談。邪魔にもなんにもなっていないけど、ほおっておくと虫がわき健康によくないからと撤去が決まる。トラック６杯ぶんくらい。がんばってください、来週行くボランティアさん。
もう一箇所避難所を回って避難されている方とお話し、更にその先の第２次避難所になっている「民宿めぐろ」へ寄ってお話し。
どちらも立ち話だけの予定だったんだが、尋ねてゆくと「まあ入れ」「お菓子あるぞ」「おにぎり有るぞ」「まぁ座れ」「茶を飲んでけ」と。
気心のしれたお隣さんと一緒とはいえ、ずっと自分たちだけでは寂しかったんだろうなぁ。こんなところにこそ、中学生を送り込んで上げたい。
そして こうやって 避難されている方とお話していると
仮設住宅の抽選
という方法に疑問がわいてくる。
同じ集落から同じ避難所に避難していても、
抽選結果によってあなたはあっち、わたしはこっち
というふうに分断されてしまう。
効率がよいから、平等だから、仕方ないから、といった理由で一様に進めているお役所の仕事。
やっぱそれは違う！と心から感じた。
あれだけ心が通じている人たちなら、仮設入居があと一ヶ月伸びても、同じところに住みたいだろう。
住まわせてあげたい。
都会とは違って、援助が何も無くても支えあって３ヶ月、自分たちだけで生きてきたんだ。
それを無視するから孤独死が起きる。
ボラ派遣は８月までは続く様です。月一回だけど、また！
今月も東日本大震災の地へボランティア。選んでいただいたボラセンの方、後方支援していただいているボラセンへ駆けつけている皆様、ありがとうございます。
金曜１９時に荷物を積んだ４ｔトラック１台と１００名のボランティアを積んだバス２台で出発。
１台は南三陸＝はまセンへ、もう一台は石巻市内で炊き出しと泥出しを行ってきました。
夜を徹して走った宮城県のＳＡで、偶然一緒になった石巻市への応援物資！
流されて大破している消防車を沢山見ているから、これは素晴らしい贈り物。
そこからしばらく進み、バス１台は気仙沼へ、自分の乗ったバスは石巻市へ向かうべく仙台東道路へ。
石巻河南ＩＣチェンジを降りたところでレンタカー２台を借り受ける。今回はバスとは別働の隊が２班。１隊は牡鹿半島での泥出し作業（自分はこの隊）、もう１隊は初の支援地＝南三陸町の方々が避難している山中の避難所へトラックと共に物資支援と炊き出しに。
ワンボックスに乗り換え石巻市街へいつものルートで入り、石森亭の横を通過し
４月に作業した湊小学校の横を抜け、東へ進む。まだ瓦礫が山となっていて、その瓦礫を集積している自衛隊の基地には高い山が出来上がっていた。
その少し先に有る渡波小学校へ食材を届け、いよいよ半島へ。目指すは半島の先端＝鮎川。
この半島は行政の手がなかなか届かず、道の両側は瓦礫が広がったまま。自分たちのようなボランティアがまだまだ必要な地。バイパスが復旧していないので海岸道路を通って鮎川へ。
たどり着いたそこは地盤が７０ｃｍ以上も沈み、公衆トイレは浮き上がり、干潮時間だというのにフェリー桟橋は水に浸っている。
「なんのために片付けるのか？」という心と格闘しながら作業を始めた。
作業場所は先々週・先週と別の隊があらかた片付けたお土産＆食堂の建物。建物内は屋根からは鉄筋が垂れ下がり、瓦礫と泥が積みあがっている。
メンバー９人でひたすら泥を運び出し、倒れた棚に入っている食器を取り出し清掃し、店舗用品を運び散乱している天井板を運び、家の中を綺麗にしてゆく。時折津波に流されてきたのか、こんなものも発掘。あっちからもこっちからも。
生活の跡も発掘される。止まった時計、飾ってあった鯨の胎児、などなど。
そうやって作業していたら、ものすごいものを掘り当ててしまった・・・
棚の下から出てきた黒く濁った水が溜まった鍋。持ち上げようと手を伸ばすと、ものすごい臭いが防塵マスクを通して鼻を刺激し、ゴーグルの水抜き穴から入ってきた臭気で目がチカチカ。慌てて建物の外に逃げ出した。
天然くさやが出来上がっていたみたい。。。。
昼飯をはさみ、５時間かかって片付け終わった店舗。大きな調理場だったんだなぁ
瓦礫は道路に積んでおけば、行政が片付けてくれるそうだ。何時かは判らないけど。
依頼主のかたと話し、一緒に写真に収まって、少しだけ付近を散策。
片付けた家の前２０ｍのところの岸壁は、満潮まで４時間もあるというのに海水に浸りだしていた。聞けばお店の前の道路まで水が来ると・・・
まだまだ力を注ぐぞ！の誓いも込めて。
続いて向かったのは、ちょっとだけもどった十八成(くぐなり)浜というところの避難所。
高台に立っているその避難所の下には瓦礫が集まっているので、次回はこれを何とかしましょう！と避難者たちとの相談。邪魔にもなんにもなっていないけど、ほおっておくと虫がわき健康によくないからと撤去が決まる。トラック６杯ぶんくらい。がんばってください、来週行くボランティアさん。
もう一箇所避難所を回って避難されている方とお話し、更にその先の第２次避難所になっている「民宿めぐろ」へ寄ってお話し。
どちらも立ち話だけの予定だったんだが、尋ねてゆくと「まあ入れ」「お菓子あるぞ」「おにぎり有るぞ」「まぁ座れ」「茶を飲んでけ」と。
気心のしれたお隣さんと一緒とはいえ、ずっと自分たちだけでは寂しかったんだろうなぁ。こんなところにこそ、中学生を送り込んで上げたい。
仮設住宅の抽選
という方法に疑問がわいてくる。
同じ集落から同じ避難所に避難していても、
抽選結果によってあなたはあっち、わたしはこっち
というふうに分断されてしまう。
効率がよいから、平等だから、仕方ないから、といった理由で一様に進めているお役所の仕事。
やっぱそれは違う！と心から感じた。
あれだけ心が通じている人たちなら、仮設入居があと一ヶ月伸びても、同じところに住みたいだろう。
住まわせてあげたい。
都会とは違って、援助が何も無くても支えあって３ヶ月、自分たちだけで生きてきたんだ。
それを無視するから孤独死が起きる。
ボラ派遣は８月までは続く様です。月一回だけど、また！
