くノ一淫法帳〜淫触蠢動の巻〜




 時は江戸時代、お江戸八百屋長もとっぷりと暮れてぽっかりと月が浮んでいるとある牛三刻。 一見平和に見える江戸の町並みも各地の大名達の忍者達が暗躍し、 太平の世の裏に隠された熾烈な戦いが繰り広げられていたのである。

 さて、連なる長屋の屋根の上をかなりの速度で移動する影がある。 その影は女のもの、離れていても曲線は間違えることもない。 若々しくはずむ肢体と端正な横顔、薄暗い影がはっきりするに連れて 彼女の美しさに息を呑むことだろう。

 今で言うレオタードであろう。桃色で体に密着したその服は多分秘伝の製法に違いない。 股間が深く切れ込まれ、ふとももがあたかも誘っているが如く露出している。 その悩ましい胸元は大きく切れ込みが入り、双乳の谷間を誇示し、はしたないほど大きな乳房がたわわに揺れる。 細い胴には黄色の布が巻かれ、その細さを誇り、また胸と臀部の大きさを対比させる。 長く黒々とした髪は上の方で束ねられ、今で言うポニーテールと呼ばれる髪型をしている。

 大きな瞳、小さな口元、白く透き通るような肌。凛とした姿は はちきれんばかりにその若さと香るような色気が発散されている。 吉原で一番の遊女も、彼女の前では色褪せるだろう。 人外の道を行き、外道ともいえる術にて人をたぶらかす者、それがくノ一。 そして彼女の名はカスミ、最近頻発する美女の神隠しについて、お奉行様直々に捜査を命じられていたのである。

 カスミは風に舞う木の葉の如く軽々と疾走していたが、はたと立ち止まった。 見やる先には三人の忍者が、彼女の行く手を阻んでいた。 どれも彼女とは違い通常の忍び装束である。 口を開いたのは真ん中の、女の忍びであった。

 「貴女ね、私達の仕事の邪魔をしてらっしゃるのは。」

 ゆっくりと平然と女は喋る。深い蒼の衣服が夜の闇に混ざって月の光が却って彼女の 姿を薄ぼんやりとしか浮かび上がらせない。カスミは臨戦の構えを取る。 敵の忍びがあからさまに姿を現すと言う事は自信の現われである。ただ者ではないはずだ。

 「貴女なら生かしておいてあげてもいいわよ、私の玩具としてだけどね。」

 舌なめずりをする敵くのいちに、啖呵を切るカスミ!

 「私を甘く見ないことね!お生憎様、姿を見せたのが運の尽きよ!」

 カスミは徒手であるが、そこは忍びの者。その気になれば大木すらへし折れる。 下手に武器を使うよりも素手の方が彼女は強い。

 「おーっほっほっほ、出来るかしら?貴女は既に私の結界の中に居るのよ!」

 突如、長屋の屋根から霧が吹き出した!。しまった!と思う間も無くカスミは膝をつく。 カスミの服に汗が浮び、彼女の肌が透けて見えてくる。勃起する乳首が着物を押し上げ、 刺激を求めて打ち震え始めた。

 「くぅっ・・・こ・・・この程度で屈しないわよ!」

 言葉は強がっていても、声が言うことを聞かない。媚薬が混入された噴煙を吸ってしまったのだ! 秘所の花弁が次第に押し広がって、その詳細が布を通して浮き出ている。 敏感な部分が膨張して服に触れた。その感触がカスミを酔わせる。 通常の人間なら吸っただけで身悶えし、達してしまうような忍びの媚薬、 多少なりとも理性が残っているだけさすがと言うべきであろう。

 「冥土の土産に聞かせてくれない?貴女、お名前は?」

 既に勝利が見えたような、カスミの負けはほとんど決まってしまった。 相手の女忍者は勝ち誇ったようにカスミに尋ねる。既に命令口調で、如何に 辱めようか模索しているような風情である。

 「折角だから名前を聴いといてあるのよ。何ならこれから『淫乱一号』って呼ぶけど?」

 カスミは覚悟を決めた。

 「カ・・・カスミ・・・」

 ぐふっ・・・名乗った瞬間なにかが口を塞いだ。いや飛び込んできたと言うべきか。 そのナマコの様な粘体系の不快さに、カスミの背筋に寒気が走った。

 「忍びが名乗る時は死を覚悟した時。それから生き恥をさらさせるのがわたしの趣味なのよ。」

 カスミは自分の口に入ってきた異様なものの正体に気を取られて話しを聞く余裕はなかった。 しかし、その正体が分かった時、さすがの彼女も体が凍り付いた。
 その正体は巨大なミミズ・・・巨大すぎて普通は見られない彼らの口もはっきりとみて分かる。 つらつらと鈍く光る粘液にまみれた、長い蛇のようなそのからだがうねっている。 その吻は妙に淫らに開閉し、それこそ女陰の様であった。

 「カスミちゃんね・・・可愛らしいお名前、でも残念ね、もうすぐ人から畜生に堕ちちゃうのよ。私の術でね。」

 忍者として訓練された観察力は、気が付かなくてもいい所までカスミに気づかせた。 相手のくのいちに付き添っていた1人が、その服だけ残して消えている。いや正しくはそこから 体液を滴らせ、今カスミの目の前に居る。・・・ミミズが人の形を取っていたのだ。 それも一体ではない、数体の絡み合ったミミズが、今まさにカスミの肢体を蹂躪しようとしている

 くのいちである限り、男をたらし込む秘術を修めていて当然。 事実彼女の胎内で、その亀頭の上を幾多のミミズがはいまわるが如き感触に男が三秒持ったことはない。 逆に彼女自身は(よがっているように見せかけはするが)刺激に理性を奪われないように訓練されている。 しかし、さすがに忍者にとっても意外すぎる異常な状況の元でカスミの心も崩れつつあった。

 足の指の一つ一つがまるで舌で舐めれられている、そして指の股を啜られる。 親指から小指まで、細やかについばまれる。口に入ったそれが舌をしゃぶる。 腹、柔らかく脂の乗った脇にも、ふくよかな乳房にも、そして素直に勃った乳首も・・・ ミミズの口から流れる粘液と内部の柔らかく微妙な感触がカスミの感覚を狂わせていく。

 先程の媚薬の効果ともあいまって、段々恍惚の表情を浮かべていくカスミ。 顔が赤く昂揚し、吐息に悦が入って来る。ミミズは遠慮無く、カスミの服を食い破っていく。 むき出しになる臀部、恥部、ぽろりと胸がこぼれる。そこに直にミミズの責めが加わる。

 「これぞ淫法、『地竜殺し』普通の娘ならこれだけで正気も吹き飛んじゃう所だけど?」

 いい、カスミは素直にそう思ってしまった。普通の男など目じゃない、カスミの師を 上回る優しく、激しく攻められる快感に思わず自分も腰を使っていた。 人間の指では表現出来ない柔らかいミミズの体。

 「ああっ・・・ああっ・・・うぅっ」

 口の中で蠢いていたミミズが抜き出た時、先ほど舌をかみ切ろうとした勢いはどこへやら、 カスミはまず愉悦をもらしてしまった。

 「こんなにおつゆを垂らして、卑らしい子ねぇ。」

 頭を振るカスミに、敵くのいちが指が音を立ててカスミの秘所を責める。 カスミの理性が快楽に流されつつある。そのタイミングを見逃さなかった。

 「はぁん・・・ああっ・・・ひやぁっ・・・」

 女の指に翻弄されるカスミ・・・、秘所の襞を摘ままれ、なぞられ、そして穴の中まで・・・。 入り口の微妙な収縮を楽しまれてながら、カスミの快感は体一杯に広がっていく。 収縮は次第に早まっていき、カスミの上げる嬌声も段々大きな物になっていった。

 「ふぅん・・・ふっ・・ううぅっ・・・あああっ」

 体を打ち震わせて高みに達する。カスミの表情はその快感に酔いきったものであった。 どっと疲労が入ったのかカスミは焦点の合ってない目を震わせる、 それをミミズ使いは見下しながらも更なる宣告を発する。

 「ああら、お楽しみはこれからよ。根来の淫法をじっくり味あわせてあげるわ♪」

 今までカスミを攻めていたミミズ達は、彼女の足と手を掴み上げた。 非常に不安定ながら、淫猥な体位を取らされる。恥ずかしい・・・カスミは顔を赤らめた。

 「まだ恥ずかしさが残っているのね・・・でももうおしまい。 目、耳、鼻、口、臍、膣、肛、尿道、総じて十一個所の穴を同時に犯されて、それでもまだ正気を保っていられるかしら?」

 ミミズ使いはにこやかに微笑んだ。ぞくりとカスミは恐怖を覚えた・・・全部の穴? 私の体にコイツらが・・・いや、それだけは絶対いや!しかし、その願いは通じない。 もう1人、いや、人の形をしていたものが崩れて、カスミを襲った。 そこには大小太さを取り合わせたミミズ達・・・その大きさでミミズと言えたらの話しであるが、 淫欲に狂った蛸か烏賊の如く雌に貪りついた。雌とは即ちカスミである。

 「いやぁぁ!!」

 弾力或るミミズの身体が再びカスミの口を塞ぐ。今度は舌をを完全に咥え込みむと、 内部の襞で舌を重々に揉み下す。溢れる唾液も啜り取っていく。

 鼻にも、耳にもへそにもミミズが入り込んでいく。穴を塞ぐほどではない大きさで息をするには困らないが 快感よりもこそばゆさが先にたった。しかしそれもすぐの事、今まで感じなかった歓びが そこから沸き立っていった。

 目も舐めなれる、ミミズの口から粘液が垂れて眼球をつるつると滑る。 その以外と新鮮で爽やかな感覚に意識が薄くなり、そこに体中の快感が流れ込む。 そのすぐ下にある尿道と、後ろの菊座にもミミズははい寄った。暫くその周りをジワジワと愛撫され、 そして差し入れられる。肛門への快楽はカスミも何度も経験していたが、尿道へは初めての体験であった。 くすぐったく、それで居てやめてほしくない感触・・・

 そして陰部・・・一匹のミミズがカスミの吉舌をしゃぶり尽くす。それだけでカスミは 頂上に達した。しかし攻めは止まらない。幾度も幾度も快楽の波が体中を走り、それが他の部分と同調する。 そして一等太いミミズが、カスミの亀裂に挿入された。

 ぐちゃぐちゃぐちゃ・・・淫猥な、擦れあう襞と汁の音がする。 ミミズの体節が膣内でカスミ自身にその粘液とともに絡む。交じり合って泡を含んだそれは どくどくと言うほどそこから流れ出る。

 息も絶え絶えのカスミ・・・口に大きなミミズが入っているので喘ぎ声すらまま成らない。 しかし、通常の快感を通り越した、普段“いく”状態の振動がどんどん体の中を占拠していく。 そして・・・段々彼女の中で何かが変っていった。このままで居たい、このままずっとこうされていたい。 虐めて・・・もっと虐めて・・・

 あまりに強烈な快楽が彼女を通り抜けて、彼女の身体が弛緩した。その時、尿が溢れた。 金色の液体は弧を描き、月の光に当たって虹が出来た。

 「あ・・・きれい・・・」

 それがカスミの人間らしい最後の感覚であった。これからは殴られようが貫かれようが、それがすべて快楽となる。 彼女は極楽に生まれ変わったのだ。


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