他人が大切にしている物を、自分に関係無いからどうでも良いと思うという事は、 翻ってみれば自分の価値観自身がどうでも良いからであって、 とても可哀相なことだと思うのです。というか、今日本には価値観が無い。 今の日本人に大切だと思えるものが、非常に薄っぺらく、卑小で、 それこそどうでも良いものばかりです。お国の為、という大儀を 今の人間は馬鹿らしいと思っていますが、それより矮小なもので 今は満足しているように思えます。
別に右な話をしてるわけでもないよ。何かを大切にする、 そのことを“かっこ悪い”と思っているのではないかと訝るのです。 お国のために死にたい人は死んでください。 自分にとって大事なものであるならば、それも一つの生き方です。 ただ、帝國の頃はそれを万人に押し付けたのが敗因だったのですよ。 思想を殺すことは、つまり民を殺すことです。
で、現在の敗因はエコノミックアニマル化したのが原因だったのかな、とは思います。 やはりサルはダメです。人間に戻るのに暫く掛かることでしょう。
株価が下落しております。いや、トップや政治が悪い事ぐらい 誰でも分かるわけで、そのことをヒステリックに書き散らかしても 感情的に煽っているだけで、解決にはならないのですよ。 ここをこうすればもっと良くなる、とか代案が無い訳です。 それはやっぱり、自分で考えて自分で行動しろって事でしょうか。 そこまで考えて報道しているなら納得いくのですがね。
そうだよねぇ。今のイデオロギーアレルギーって単に 煽りに弱い民衆を煽らないように、煽らないように、 腫れ物でも触るかのようにあしらってる気がします。 だから却って抵抗力が無いわけですよ。みのが良い例。
そんな早春の午後、なんとなく東山動植物園を訪れてみました。 梅がもうすぐ満開です。早咲きの桜もチラホラ見れました。 スカイタワーにも上ってきましたが、一人で景色を見る寂しさに、 帰りは思わず涙が零れそうになりました。 だから、それぐらい自分で何とかできずに、世の中語ってんじゃねーよ、自分。