玄信ストーリー妄想版
〜参は猛悪にして血を好み・・・〜
影高野の最高退魔玄信、戦前産まれのナイスガイ!
影高野は誰かに潰されるはボスの栞はさらわれるわで大パニック!
まさに骨董品、生きた化石である彼に明日はあるのか?!
Episode 1 :レジーナ
玄信 「そなた、傾城の相を持っておられる。
生き長らえれば即ち乱世を起し申そう。
早速尼になり、私財を投げ打って我が門下に下るのじゃ。」
レジ 「なんだい、宗教の勧誘かい?
人を捕まえて訳の分からない事言うんじゃないよ!」
玄信 「そなたの妖絶な肢体が衆人の心を惑わせる、狂わせる。
ああもう堪りませんのぉ〜眼福眼福。」
レジ 「・・・・・」
玄信 「ごほっ、失敬、美しすぎる事はこれ即ち罪。
拙僧、力ずくでも立ちふさがりましょう。」
レジ 「・・・悪くはないけど、アンタの手に落ちる気は無いね!」
玄信 「人が乱れれば世が乱れる。
来世はこそは慎ましく、公風良俗を厳守しなされ。」
Episode 2 :カルロ
カルロ「たかが人間の分際で・・・よくもレジーナを・・・」
玄信 「『たかが』?生きとし行けるもの、これ即ち凡て兄弟
いわばお主とワシも兄弟と言う訳じゃ。」
カルロ「私の兄妹はレジーナだけです。
取り合えず貴方には、腰ミノをつけて
『アロハ〜オエ〜 げろげろぷ〜♪』
と、踊っていただきます。覚悟して下さい。」
玄信 「既に正気を失っておるの?
よろしい、妹君の所へ送り届けて進ぜよう。」
玄信 「こうかの?こうかのぉ?
尤も冥土の土産としては遅すぎたやもしれんの。」
Episode 3 :エミリオ
エミ 「ククク、人間如きがでしゃばって・・・・」
玄信 「何と、伴天連に伝えられる“だてんし”とやら!
生きてその身を拝めるとは・・・長生きはするものじゃ。」
エミ 「そんな事はどうでもいいさ・・・ボクが全てをぶち壊してやるんだから。」
玄信 「怨霊調伏は我が勤め、罪無き民百姓に害をなすならば
たとえ異教の魔王でもこの身を以って封じてくれよう。」
エミ 「ハハハハハ!!笑止!」
玄信 「気の毒なのは乗っ取られた肉体か。
汚れた魂よ、“いんへるの”にでも堕ちるがよかろう。」
Episode 4 :マイト
玄信 「ちょっとそこ行く青少年。汝には凶相が出ておる。」
マイト「何だ貴様!」
玄信 「そなたは未だ現われぬ星
・・・とりあえず、この魔除けの壷を買う事をお勧めしよう。」
マイト「脈絡が無いぞ!」
玄信 「良いから買いなされ!!さぁっ、さぁさぁっ!」
マイト「やめろぉ!!」
玄信 「さすがの壷も、運命を変える事は出来ぬか・・・」
Episode 5 :ガデス
玄信 「ごほごほ、寄る年波には勝てぬのぉ。
ここいらで一休みと参りましょうか。よっこらしょ。」
ガデス「待ちねぇ、爺さん。ここはオレのシマだ。
休むんだったら有り金全部置いていきな。」
玄信 「なんと、“さいきっかー”もここまで落ちたか。」
ガデス「人は人、オレはオレだ。がたがた言ってるんじゃねーぜ!」
玄信 「ふぉっふぉっふぉ、“軍さいきっかー”とやらもこの分では
大した事無さそうじゃの。」
Episode 6 :キース
キース「人間の身でよくここまで辿り着けたな、誉めてやろう。
しかし、ここはサイキッカーの最後の砦。落とされる訳にいかない。」
玄信 「そなたの星は死兆星、そなたが進む所には屍の山が出来ましょう。」
キース「構わぬ。私の理想のためならば人間など取るに足らぬ。」
玄信 「それが何の理想。この世を修羅道へ導くならば
この潅頂玄信、全身全霊を以ってお相手いたす。」
キース「出来るかな?」
玄信 「産まれたものに罪はない。ただそなたは理想と野望を取り違えておったようじゃの。
器が大きすぎるというのもまた罪か。」
(立ち去ろうとするその場に刹那の影!)
玄信 「むぅ!この瘴気は!!」
Episode 7 :刹那
刹那 「くくく、影高野の生き残りか・・・
雑草は根っから駆逐しなければ駄目だったらしいな。」
玄信 「なんと、そなたが影高野を・・・」
刹那 「俺様に係ればあの程度、肩慣らしにもならなかったな。
これも栞様の為、クズには消えてもらう!」
玄信 「なに!?」
玄信 「こやつ気になる事を言いおった・・・
真の黒幕が居るようじゃの。」
Final Episode :ウォン
(ウォン邸へ乗り込む玄信、そこには貼り付けになったウォンが!)
栞 「さぁ、私の足の臭いを嗅ぐのよ!」
ウォン「ああ、栞様の御足・・・ふがふが・・・
むっ、誰です。私の甘美なるひとときを邪魔するのは!」
玄信 「栞様!!こっ・・・これはいかなる事!!」
栞 「この男は羅目侯(ラゴウ)星の生まれ変わり、黄幡の者。
こやつを支配するものは即ち、転輪聖王として世界を支配出来るのよ!」
玄信 「まさか!今回の騒動の原因は栞様が・・・」
栞 「ようやく分かったの?辛気臭い影高野の生活なんてもうまっぴら!
さぁ、ウォン!殺っておしまいなさい!!」
ウォン「お任せください、不肖ながらこの者を排除する事くらい容易い事。」
玄信 「栞様ーっ!!!」
Ending
玄信 「はぁ・・・はぁ・・・このワシにもまだ力が残っておったようじゃ。
さてと、栞様・・・」
栞 「いやん、玄ちゃん、怒っちゃいや♪」
玄信 「因果報応、しかるべき贖罪を請いますぞ。」
(曼荼羅の上に繋ぎ止められる栞、怪しい呪文が唱和される。)
玄信 「こうなった以上、影高野に封じられし旧き神にお伺いを立てねばなりませぬ。」
栞 「ね、冗談よね?そんなヒドイ事しないよね?」
玄信 「いぐないい!いぐないい!えええやややややあ!!
はぁぁはぁぁはぁぁはぁぁ!んぐふぁぁんぐふぁぁやややああ!!」
(深淵から這い出す異形の物・・・無情にも栞にのしかかる)
栞 「きゃーっ!駄目ぇ!!!やめてぇぇ!!!」
玄信 「これも定め・・・成仏して下され。」
栞 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」