次元刀について

ネタ提供:倉谷 昶さん

 鈴木正人(仮)の能力である所の“次元刀”
超能力ものでは良く使われるし、“時空を切り裂く”と言えばなんとなく分かった気になる。
しかし、よくよく考えるとやっぱり変だ。ので、ちょっと考察してみました。

空間を斬る?
 空間自体は切れないそうです。ただ、裂け目が存在します。 で、空間の裂け目と言うのは非常に不安定なので、発生と消滅を繰り返してます。 ので正式には“次元刀使い”とは“空間の裂け目を自在に操る能力者”と言う事になるでしょう。

 存在させた空間の裂け目を自在に動かすと、時間さえも引きずり回します。 次元刀(仮)がまだ空間を切りつつある場合、 言い換えるなら刀が目の前を通り過ぎた直後に突っ込むと、切られた「時間」に引きずられ、 両手は5分前の、両足は10分前の運動を行ったりします。 もちろん、切り取った範囲が大きかったり、次元刀のスピードが速かったりすると(光速で動けます)、 時間の歪みも大きくなり、バラバラ死体になりかねません。

 切断された後の空間に踏み込んで、もしまともに「切られた」場合、 切断面にあるものが余所の空間に転移し、この世界から消滅します。 例えば腹を「切られた」場合は、へそのあたりが消えて、 向うの空間ではへそだけが浮んでいる事になります。

 次元の裂け目にそのまま落ちた場合は運を天に任せるしかないです。

1、信じられないくらい運の良い人→同じ宇宙のどこかに出られるでしょう
2、そこそこ運の良い人→別の宇宙に行ってしまいます。元の宇宙に戻れる確率はほとんど零
3、運の悪い人→混沌の海へ落ち、全ての物質はエネルギーとなり消滅します。

 しかし、そこは超能力者、“空間の裂け目を自在に操る能力”ですから、 使い手側は行き先も決められるのではないかと思われます。

 突き詰めて考えると“次元刀使い”は“空間使い”であると言えるでしょう。 その切れ間が操れるくらいなら空間自体を操る事は造作も無いはずです。 逆に考えると、時空の切れ間を操らなくても空間が操れれば、対象を引き裂くように転移させて切る事も可能でしょう。 ただ、超能力は“考え方”でもありますから、想像以上の事は難しいと思われます。 今後の研究が待たれる所でしょう。

空間転移、など
 見ている前で人間が消えたり、本人も知らぬ間に遠く離れた場所に転移したり、 そういった報告はかなり残っている様だ。しかし、その真意は明らかでないし、一般で入手出来る情報というのは その時点で歪んでいる可能性が高い。

 それでも、1946年、アメリカのフィラデルフィアで戦艦を一つ消してしまったと言う いわゆる「フィラデルフィア実験」は軍の機密の研究により時空を歪めたのではないかと言う噂が絶えない。 この研究の結果、一時姿を消した軍艦が再び姿を現した時、或る人は発狂し、或る物は戦艦と同化していたと言う。


特異効能的理力
おおさまぐれねーど
おおさま:oosama@aba.ne.jp
無断転写は禁止します。必要な場合はメール下さい。