サイキックフォース2012・続編予想(Ver.2)

腰を落ち着けてPS2やってみて、で、色々考えた結果、
こんなの良いかもしれないと再び妄想爆発。
小説仕立てでやってみます。



「何が起きているというのだ・・・」

 新生ノア総帥カルロは悩んでいた。
 不甲斐ないキースから総帥の座を奪い取り、 サイキッカーの理想境を打ち立てるはずだった。 もちろん、キースを殺めたことを後悔していないわけではない。 サイキッカーの導き手としての責任は重大だ。 真面目な彼はその重みを、己の罪を購うには十分感じ取り、そして支えていた。

 しかし、今の彼の悩みは具体的な物であった。一つはその、死んだはずのキースや 己の手で葬ったはずのウォン、そしてガデスに寄って殺されたレジーナ、彼らのサイキック反応。 初めは自分の気の迷いだと思っていた。が、この情報は部下達の噂としても流れはじめたのだ。 自分だけではないとすれば、それは実在する。幽霊か?残留思念か?? カルロの知識とノアの技術を持ってしても、その原因はまだ突き止められていない。

 もう一つは、こちらの方が戦力として非常に深刻であるのだが、予知能力者が、まるで何かに感染したかのごとく集団的に発狂しているのだ。 理由は分からないでもない。常人がサイキッカーとして覚醒した時でも、その余りの世界観の変化によって発狂することがある。 予知能力者が発狂しているとするならば、未来に何か異変が起きていると考えるのが普通だろう。 しかし、彼らの症状は唐突だ。決して“ある時期”の予知を行おうと思っていたわけではない。

「我々は時代の迷い子なのか?」

 カルロは呟く。時代の変革点か? 過去の流れが重なっているのか?
 確かめねばならない。カルロは再び、戦いに見を投じる。



「こんなはずではなかった!」

 未来。ウォンを狩るために自らのコピーを送り出した“マイト・オリジナル” しかし、今彼は暴走した同胞、つまり己のコピーと戦い続けている。 ウォンを倒した後、自分は自分の未来を手に入れたつもりだった。 しかし、現実はそうではない。ハンター達のコントロールが不可能となって、 人類を含めた無差別殺戮に転じたのだ。そう、その魔手はオリジナルである自分にも向けられた。 パティの、己の母の像も、あれから消えてしまった。

「自分の未来は、自分でしか手に入れられない。そういうことか?」

 マイトは、自分自身が過去の清算を行うべきであることを悟った。


「バーン・・・最近おかしくない?」

 ウェンディーはバーンに語り掛ける。エミリオすらその手にかけ、キースから奪い取ったバーン。 しかし、何か変だ。バーンはバーンに違いない、しかし余りにも優しすぎる。 自分の思い込みが過ぎたのか?自分が想っていたバーンは、この人だったのだろうか?

 エミリオの悲劇を繰り返さないために、 人間とサイキッカーの共存を目指すウェンディー。 彼女は目立たないながらもノアからの離反者や独立派の サイキッカーたちとコンタクトを取っていた。
 が、彼らの一部には、未だにウォンやキースが生きているかのような事を言う者が居る。 初めは彼女も半信半疑だったが、ソニアやブラドさえ目撃した者も居る。 そしてバーンやエミリオの目撃談を聞くに至っては、居ても立っても居られなくなった。

「何が起こっているのか 確かめなくっちゃ! 」


「つまり・・・世界が歪んでいると?」

 影高野の長、栞。いや、影高野の唯ひとりの生き残り。その術を伝えるのも、 もはや彼女だけとなった。

 が、彼女の意思に賛同し、付き従う者も居た。その中の1人、次元刀使いの男。
 そしてもう1人、影高野を滅ぼしたはずの“刹那”。 そう、彼は玄信が倒したはずであった。しかし、彼女らが遭遇した彼は “ウォンに”倒されたといっている。彼は影高野にも栞にも興味はなく、 ただウォンを倒す事のみに執着していた。 ウォンは確かに玄信が、その命を投げ打って倒したはずなのに。

 時空の流れを読み取った彼は、今の混沌とした世界に説明を付けた。 もしかするとウォンと言う時使いが、世界を“分割して”しまったのではないかと。 自分の都合の良い時間のみを継ぎ合わせたためその“余り”が生じているのではないかと。

 ・・・ならばウォンはまだ生きている?
 そして未だにこの世界を牛耳っている??
 今しかない。時間軸が不安定な今しか、彼を倒す事は不可能だ。 時が安定してしまえば、完全に彼は“時の支配者”となってしまう。 時間の中に居る自分たちでは彼を倒せなくなってしまう!

「戻せるはずです。世界を彼から取り戻せるはずです!」


「ううん、やっと自由になれた!」

 廃虚と化した街の一角で一人の少年が立ち上がった。もう十年も前に 謎の爆発で消滅したその場所に新たに踏み入った者は居なかったはずだ。 しかし、少年、いや、少女のようでもあるその“存在”は まるで天使のように羽根をはばたかせ、ふわりと浮いた。

「早く“ボク”を捜さないと。手後れになる前に!」



・いわゆるパラレルワールド(平行世界)物ですな。
・同キャラ戦に上手く説明が付けられるし(笑)。
・あと、エミリオ君からマイト(オリジナル)迄の世界が歪んでて、 その端的な要因は2010の辺りでウォンが悪さしてた頃。で、 2012で完全に分割してしまう(あのストーリーモードはその伏線だったり・笑)。
・真の原因はキースとかね。


こーいう事はやらん方が良いのかなぁ? ま、いいや。


特異効能的理力